アンティーク インレイキャビネット
¥385,000
SOLD OUT
1920年代〜30年代のイギリス製、マホガニー材のキャビネット。
キャビネットトップの装飾について、ですが。
アーチが描かれています。
こちらは、オジーアーチと呼ばれる装飾。
葱花アーチとも呼ばれる先端がキュッと細くなった形状を、オジーアーチと呼びます。
タマネギのようで可愛らしいです。
インレイの装飾と相まって、落ち着いた華やかさ。
扉の開閉は、フランス落とし金物で。
フランス落しは、両開き扉または親子扉のカギが付いていない扉を固定する戸締まり金具です。
当時の金物ですので、真鍮の古い良い味わいを感じることが出来ます。
背板には、イギリスのデッドストック生地を使用。
キャビネットなどの収納家具では、背板に古いにおいがついていたり、籠ったようなにおいが強いものもあります。
アイテムの性質上、グラスやカップ、お皿など、食器を収納することが多いことが想定されるため、
布を張替、リフレッシュして店頭に並べております。
厚みも有り、しっかりしている生地の為、剥がれる恐れはありません。
スッキリ感じますのは、スマートで長い脚部。
こちらのデザインは、『テーパードレッグ』と呼ばれます。
「テーパード(Tapered)」とは「次第に細くなっていく」という意味。
アンティーク家具で見かけるテーパードレッグは、とても細くて長く美しい脚。でも、ここまで細いのに家具として強度を持ちながら支えることが出来るのは、使われている材質が上質なものであることの証明です。
この時代でしか手に入らなかった上質なマホガニー材。硬い木であるが故に、実現しています。
『インレイ(Inlay)=象嵌(ぞうがん)』の装飾。
「象」=模る「嵌」=はめるという意味で、一つの素材に異なった素材を嵌め込んで模様を描く技法のことを言います。
こちらのキャビネットの特筆すべき装飾は、象嵌細工。
象嵌と呼ばれるものには、金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌など種類がありますが、アンティーク家具で使われているのは木工象嵌です。
無垢材の家具の表面に模様を彫り、その模様に沿って切り取った色の異なる木片をはめ込んで模様を描く木工象嵌は、まるで絵画のような美しさ。
とても細かい模様を見ていると、気が遠くなるほどの手間と時間がかかっていることがよく分かります。
現代の家具でここまで凝った象嵌の家具を見ることが出来ないのも納得。こんなに美しい象嵌の家具を手に入れることが出来るのはアンティークだけです。
唯一無二のアンティーク家具。
存在そのものが美術品のようでもあります。
家具の持っている歴史や、そこに携わられた職人さんの技術、現在では入手しづらい高級材、
便利さの対局にはありますが、そちらに魅力を感じていただけますと、長いおつきあいをいただける家具であるように思います。
ぜひ、実物もご覧下さいませ。
アンティーク インレイキャビネット
幅90.5 奥行 33 高さ 183 cm
税込価格:385,000円
※こちらの商品は、三面ガラスになりますので、ヤマト家財引越し便をご利用のエリアは、配送を承る事が出来かねます。
他の業者様へのお見積もりを行いますので、ご相談ください。