それぞれの作家さんにより、個性が様々な器。
当店では、静岡伊東市で作陶される齊藤十郎さんの器を多く扱います。

【齊藤十郎氏のスリップウエア】
「なんとなく」ではなく、使うことを第一に考えた模様。
スリップウエアの象徴とも言える、器に表現されるスリップ（化粧土）で描かれた模様の数々。
筆で描くのとは違い、地のスリップと影響しあって流れます。
模様があることで、形が引き立ったり、料理を盛った際の調子が良く見えたりしないと意味がない、と言われます。
模様がうるさくなりすぎないよう、使う時に余白がある意匠を心がけて作られている、というこだわりのもと、
日々の生活の中で、自然に手にする器が仕上がっているのです。


ホワイトスリップ、と呼ばれる白いスリップウエア。
使いやすく、細い縞もお料理を邪魔しません。

【縞文様】
単純でありながら、スリップの線の魅力が最もよく表れます。
濱田庄司氏は「スリップウェアは、線に始まり線に終わる」と語られたと言われますが、一つとして同じ表情はなく、その奥深さを感じさせます。




【フェザーコーム】
細やかで独特の表現。
全面に縞を描いたのち、縞の線を横切るように櫛状の道具を滑らせます。そうしてできた模様はフェザーコーム（羽模様）と呼ばれます。
スリップウェアの代表的な技法で、イギリスの広い地域で作られていました。

こちらは、フェザーコームの９寸大皿。
来客時やおもてなしの際に便利です。
また、普段はお皿立てなどを利用して飾ることで、絵皿としても存在感を出してくれます。
少し深さがあるため、煮物やサラダ、揚げ物など幅広い料理の盛り付けに重宝します。

直径 28　高さ 4.5　cm
本体価格：14,000円

一回り小さな八寸皿（直径24cm）。
一人分のカレー皿、パスタなどのソースを伴うお料理のほか、ご家族分の大皿使いとしても丁度良い大きさです。
同じ大きさでも、色や文様で随分雰囲気が異なりますね。

八寸皿
直径 24.5　高さ 3.5　cm
本体価格：8,000円



【三連文様】
三連のスリップトレーラーで文様を描かれた文様。ためらわずに勢いに乗って描かなければならないため、複雑なことはできないと言われます。その不自由さから生まれた、ダイナミックな線が魅力です。

中央に文様が配置されますと、文様自体のインパクトも随分和らげてくれます。
こちらは、三連文様を２列に配置された珍しい柄。
とても格好良いデザインです。



さらに小さな六寸皿（直径20cm）。
サラダプレートや朝食プレート、焼き魚や野菜やチキンのグリルも美しく見せてくれます。

直径 20 高さ 1.5　cm
本体価格：5,000円

それぞれに個性の光る文様がたくさん。

ユニークな文様をご紹介いたします。



【骨文様】
人が両腕を広げたような不思議な文様のスリップウェアがあります。こちらは、一説によりますと、食べた後の肉の骨の形を模したものだと言われています。そうであるならば、お皿の上に骨、とは洒落がきいた文様ですね。

【一筆書き文様】
文様を描く時には、スリップの流れに乗って手を動かさなければなりません。
そこで生まれたのが、一本の線だけで絵付けする一筆書き文様。伸びやかな線が、うつわを表情豊かに見せてくれます。

【格子文様】
縦線と横線を組み合わせて生まれる格子文様。スリップウェアでは、その単純な文様を二連三連、波線と自由にアレンジしながら、器の形に合わせて多様な表現が繰り広げられます。

【変わり文様】
創意工夫に飛んだ文様からは、のびのびと自由に仕事をする陶工さんたちの姿が浮かびます。
こちらは、山形のような線文様が３本、お皿の上を横切ります。クリームのような液体状のスリップからは、決して角ばった線は生まれないことを表されている文様です。

六寸円形皿
直径 19  高さ ３ cm
本体価格：4,500円



器以外にも、小さなスリップウェアも人気です。
こちらは箸置きと豆皿。
贈り物にも喜ばれます。



小さな中にも、一筆文様、格子紋、フェザーコーム、縞文様が描かれています。

箸置き
幅 8 奥行き 6  高さ1 cm
本体価格：1,000円

こちらの作品は、ホームページの　WEB SHOP　からもご注文可能。
ぜひ、ご利用ください。